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お風呂に入っている時に注意すること

お風呂は、基本的にリラックス出来る場所であり、行為であり、生活の一部でもあります。ですからお風呂に入る時には、色々な事はあまり考えさせないように、楽しく入りたいものですよね。

お風呂場での安全は最優先
しかし、高齢者の場合において、楽しく入るためにはまず第一に「安全」が確保されていないと難しいかもしれません。杖や歩行器などを使用することなく両足で歩けて、両手も使える人にとっても、膝や腰に痛みがあるだけで、お風呂に入るという行為に危険が伴ってきます。ですから、いくら日頃元気に外を一人で歩いているおじいちゃんだって、お風呂場では全く危険がない訳ではあります。安全を確保する方法においては、他の入浴ケアの項目でも触れられていますので、ここでは割愛しますが、何にせよまずは安全に留意しなければならない事を覚えておきましょう。

「お風呂に入れる」ではなくて「お風呂に入る」
また、介助をしてもらわないとお風呂に入れない方の場合、つい介護者の都合で「お風呂に入れる」行為となってしまいがちです。でも、私達がお風呂に入る場合、「お風呂に入る」ですよね。ですから、今までは「お風呂に入れる」行為だったものを「お風呂に入ってもらう」という発想の転換を行い、好きな温度で好きなだけお風呂に入ってもらうというスタンスがとれるとベストです。こうすると、介助者の急ぐ気持ちが伝わらずに、ゆったりと入る事ができますので、「あぁ、気持ち良かった!」という感想を持ってもらうことができ、お風呂嫌いになる事も防げます。また、急がなければ、介助が必要な人であっても結構自分で上手に入ってくれるものなんです。これは、実際にやってみないと絶対に分からない事と言えるでしょう。

工夫次第で自宅でお風呂
また、お風呂に入るのに介助が必要になると、どうしてもそれまでの自宅のお風呂では入りづらくなり、デイサービスなどに行ってお風呂に入るという、「通所介護」ならぬ「日帰り入浴」サービスに行きがちになってしまいますが、自宅でも安全に入れるための方法や道具を知っておくと、案外上手に入れるものです。やはり、一番リラックスできるのは自宅でしょうから、ケアマネージャーや訪問リハのスタッフの助言を取り入れながら、安全に、リラックスできるお風呂が楽しめる様な支援を行う事が、介護の醍醐味とも言えるでしょう。



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