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お風呂の後のケアって?

お風呂は、清潔を保つだけではなくてストレス解消、リラックス効果が得られ、毎日の生活の中での筋肉や関節の緊張を緩和し、血行を促進してくれる効果もありますよね。関節が痛い人は、湯船に浸かると痛みが緩和されますし、寝る前に入れば安眠効果も得られます。では、お風呂に入る前の準備、そしてお風呂の間のケアと行ってきて、最後、お風呂からあがってのケアは、何をしたら良いのでしょうか。

肌の水分を少しでも保つために
前述したように、湯船に浸かれば血行を促進してくれますし、肌も綺麗になります。高齢者は、体の水分が失われていくのと同様に、皮膚の水分も失われていきます。というか、若い時の様に水分を保っておくことができません。皮膚の乾燥は、思わぬ事を招きます。乾燥がひどくなり老人性の乾皮症になると常に皮膚がボロボロと落ちる様になってしまいます。これは非常に乾燥しており簡単に舞い散りますから、例えば布団などで落ちている場合、アレルギーのある方はこれによって症状が悪化してしまう場合もあります。また、乾燥がひどく傷が出来てしまうと、高齢者の場合なかなか治りません。そこから雑菌が入り、潰瘍状になったり化膿したりしてしまいます。ですから、お風呂上がりには少しでも肌が乾燥しない様に保湿クリームを塗るなどを行いましょう。でも、手のひらはダメです。手すりにつかまって歩いたり杖をついている方の場合、滑ってしまって危険になりますので…。ただし、塗り込むとヌルヌルしなくなる保湿剤もありますから、上手に使い分けると良いでしょう。

立ち上がりが危険!冷たい水は厳禁!
お風呂は、ゆっくりと自分のペースで入る事が出来ればとても楽しいものです。ただし、ものすごく体力を消耗するものでもあります。しかも、低血圧の方じゃなくてもお風呂の後に目まいなどの貧血症状を起こす方も多くいらっしゃいます。ですから、服を着替えたりする時に立ち上がる場合、或いは服を全部着終って立ち上がり、歩きだす時など、よろけたらすぐに支えられる様な位置に介助者がスタンバイしている必要があるでしょう。しかも、お風呂に入って肌も柔らかくなっていますので、普段では何もならない様な打ち身等であっても裂傷なども起こりやすい状態です。お風呂の後まで気を抜かない様にしましょう。また、喉が渇いたからと言って冷たい水をすぐに飲むのはキケン!心臓へ負担がかかりますし、せっかく温まった身体を冷やしてしまいます。少し間をおいてから飲むようにしましょう。



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