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そもそも入浴とは何か

ここでは、具体的な入浴介助の方法ではなく、入浴という生活行動に対する考え方を、考えてみましょう。はじめに、介護側の人間は「入浴ケア」と言いますが、介護を受ける当の本人はきっと「これから、入浴してくるわ!」とは言わないですよね。わたしたちも、家で家族に対し「じゃあ、これから入浴してくるから」とは言わない…。三大介護の中に食事・排泄・そして入浴ケアが挙げられますが、介護は医療がモデルとなっています。医療は、決して生活ではありません、病気を治すところです。では、介護は何ですか?生活をするところです。だとしたら、一般的な生活の中で「入浴」と言わないのであれば、「お風呂」で良いような気がします。きっと、自宅で介護をされている方は「入浴」とは言わないですよね。

お風呂に入るということ
入浴は、お風呂に入ることだということになりました。では、あなたはなぜ、お風呂に入りますか?先ほど、医療は治療、介護は生活だと述べました。ここで、生活を支えるためにどの様に考えれば良いか、その近道はと言えば、自分がどうやっているのかを考えることです。これはつまり、自分だったらどうやって欲しいか、を考えることと言えます。

自分の家族を任せられる介護
よく、施設の運営方針を考える時、「自分の家族を入所させたい施設づくり」という言葉を耳にしますが、これって王道であって、でも一番難しいことなのですよね。もちろん、自宅で介護されている方からすれば「何それ!?」と言われてしまう様なことなのですが、正直言って施設に、自宅と同じ介護が出来ますか?と聞かれたら、間違いなく「すみません」と言って頭を下げてしまいます。体裁上は、「自宅で一対一でみているのと違い、施設には大勢の入居者がいるから」となりますが、本質は違います。施設だからこそ、諦めてしまっているケアがあるんです。そして、その事によって仕事として成り立っている…。諦めずに、自宅の様に一対一で相向かっていたら仕事は回っていきません。確かにこれは事実でもあるのですが、でもそれが口実になってしまっているんです。

その方特有のお風呂の入り方を援助する
これらから考えると、自分がお風呂に入る様に要介護者がお風呂に入る事が出来れば、それは一番良いお風呂の介助となりますよね。しかも、実際にお風呂に入るのは自分ではなくて要介護者ですから、その方特有のお風呂の入り方があったはずです。出来るのならば、少しでもその特有の方法で入る事が出来る様に援助する事が出来れば、最も良いお風呂の介助が出来るでしょう。お解りでしょうがこれには、その方特有のお風呂の入り方を知っているご家族の協力が無ければ、実現不可能です。



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