現代の介護事情
最近では介護施設の数が充実してきましたが、大切なご家族の介護を自宅でしようと考えている人はたくさんいます。自宅で介護をする場合の問題は、誰が介護を担当するかということです。仕事をしながらの介護になる場合も多々あります。このような介護は介護者にとって大きな負担になるものですが、いっぽうで解決策もあります。ここでは介護の先輩の体験談を通して、仕事と介護を両立させることの大変さ、両立させるための解決策を皆様に紹介します。紹介する体験談は40代の高校教員の女性でお母様が認知症で介護が必要になったケースです。
認知症の母を抱える40代女性教員の体験談
「私は母との二人暮らしでしたので、教員の仕事を続けながら介護をやり始めました。最初のうちは何とか時間のやりくりをして介護をしていました。責任感が強い性格ですから、仕事も完璧、介護も完璧にしようと考えていました。こうした無理な生活をしたために、私は職場で突然倒れてしまいました。この一件を反省して、私は市の福祉課や社会福祉センターに相談をしました。ここで訪問介護やデイケアの制度を紹介してもらいました。また、誰にも相談できなかった介護の苦労を聞いてもらえたので精神的に楽になりました。相談していなければ、どうなっていたのか恐ろしい思いです。」
仕事と介護を両立させることの大変さと解決策
この女性のように仕事も介護も一人で抱え込んでしまう人は意外に多いです。こうした無理な生活によって、介護者本人が病気になったり、体調を崩したりすることが仕事と介護を両立させることの大変さです。この問題を解決するためには女性がしたように公的機関へ相談をしましょう。恥ずかしいという気持ちなど持たず、すぐに相談をして社会のサポートを利用することが、仕事と介護を両立させることの解決策になるのです。