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介護事故のリスクを知らなくては予防も対策も定められません

<全ての介護従事者に共通する介護事故防止の基本事項>

1.たえず「危機意識」を持ち、介護サービスに従事しましょう。

2.利用者の介護ニーズの裏側には、介護リスクが存在する事を確認しましょう。
  (歩行介助  ⇒転倒骨折)
  (食事介助  ⇒誤えん)
  (寝たきり介助⇒床ずれ・感染・発熱)等など

3.利用者の介護ニーズは時々刻々変化します。
  介護サービス開始に当たり、その内容をたえず確認しましょう。

4.利用者とのコミュニケーションを密接にしましょう。
  (在宅訪問ノートの活用に勝るものなし)

5.介護記録は正確かつ丁寧に記載し、内容点検を行いましょう。

6.職場のチームワークを強化し、事例ごとのリスクを共有しましょう。

7.介護従事者自らの健康管理に留意しましょう。

出典:ケア豆辞典/久留米市

介護ニーズの裏側には、介護リスクが伴うということが示されています。リスクは許容範囲であれば顕在化しません。利用者の介護ニーズは時々刻々変化することから、利用者の変化する介護ニーズへの対応が行われる事に伴うリスクの顕在化について適切に予測が行われなくてはなりません。

標準化された介護ケアの提供手順(標準化手順)によって、介護リスクの介護サービス提供者への共有化や、介護ニーズの変化に対応によって顕在化する介護リスクの予測が容易になると考えられます。

利用者とのコミュニケーションは、利用者の介護ニーズの変化を知る手がかりとなります。利用者は介護ケアのリスクの一つとなっていることから、介護ニーズの変化は介護リスクの変化となりますので、新たな介護リスクの確認と顕在化の予測が可能になると考えられます。

利用者とのコミュニケーションを図ることは、利用者と介護サービス提供者との関係を良好にする事になり、介護リスクを軽減したり、介護リスクの顕在化を回避する事が可能になると考えられます。

介護サービス提供者は、介護ケアのリスクの一つとなっており、職場のチームワークを強化しリスクを共有することが介護サービス提供者が持つリスクを軽減したり、介護リスクが顕在化した際の重篤化を回避する事が可能になると考えられます。介護従事者自らの健康管理に留意することも、介護ケアのリスクの不必要な顕在化を防止することになります。

介護ケアのサービス提供、利用者、提供者が介護リスクとなる事を認知し、それぞれが持つリスクを知り、さらにチームケアのメンバーで共有することが、介護事故防止だけでなく、質の良い介護ケアにつながることを知っておかなくてはなりません。



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