老人ホームは大切な終の棲家
今回は老人ホームをお探しのみなさまにとっては耳の痛いお話をしなければなりません。自宅で生活することが厳しい高齢者にとって、老人ホームは大切な終の棲家となります。ですから、どの老人ホームに入居するべきか、みなさまもしっかりと勉強をしていらっしゃると思います。特に、民間型の有料老人ホームの場合には、入居にかかる費用が高額になることもあって、入居にあたっては更に慎重な判断が必要になってくるは言うまでもないことです。
老人ホームの「倒産」
ここから今回の本題になります。せっかく、慎重に慎重を重ねて選んだ有料老人ホームであっても、実は「倒産」してしまう可能性があるのです。2011年の1年間だけでも、有料老人ホームを運営する静岡県の会社と兵庫県の会社が破産手続きを行う事態に陥っているのです。この2社ケースでは、幸いにも施設の運営を引き継ぐ会社がありましたので、施設の入居者への影響はほとんどなかったようです。もちろん、施設を引き継いだ会社から、追加の費用負担を求められるようなこともなかったとのことです。入居者のみなさまは、それまでどおりの生活をしておられるようです。
施設の経営状態を確認するべき時代
ただ、以上のケースは幸運であっただけで、これからは引き継ぐ会社が現れないケースも出てくるかもしれません。そうした場合には、入居時に支払った高額な一時金が返還されないだけではなく、入居者の方が路頭に迷うという最悪の結果にもつながります。有料老人ホームの市場では激しい競争が続いておりますので、質の悪い会社は淘汰されていくことは間違いありません。大切な終の棲家をお探しになるときには、施設を運営する会社が倒産する危険性を想定して、施設の経営状態などを確認するべき時代に入っているのかもしれませんね。