激しい競争が生み出す「利益優先型施設」
民間型の有料老人ホームは施設間の競争が激しい市場です。激しい競争の結果、利用者にとっては嬉しいサービスがたくさん登場しています。こうしたメリットがある反面、利益を優先するような施設を生み出すことにもつながっています。利益優先型の施設では、しっかりとした説明をすることなく、1件でも多い契約を取ろうとしますから、入居者のニーズを満たせない可能性が高くなります。こうした施設に入居することは大変不幸なことですよね。利益優先型の施設が行う「あの手この手」を紹介します。
営業スタッフに課す「高すぎるノルマ」
どのような有料老人ホームにも営業担当のスタッフが存在しており、日々様々な営業活動をしています。ただ、利益優先型の施設では、営業スタッフに対して「高すぎるノルマ」を課しているケースがあるようです。営業スタッフにも自らの生活がかかっていますので、高いノルマをこなすためにどうしてもムリな営業活動になってしまいます。その結果として、入居説明の時に施設のデメリットをあえて説明しない、受けられる介護サービスの内容を誇張する、などの「営業トーク」をしてしまうことにつながります。前のめり気味な勧誘をする営業スタッフには要注意です。
顧客開拓に利用される「ケアマネジャー」
また、ケアマネジャーを営業スタッフとして利用している施設もあるようです。信頼すべきケアマネジャーから勧められた施設なら安心だと思ってしまいますよね。中立な立場であるべきケアマネジャーを顧客の開拓に利用するなんて言語道断です。こうしたワナを避けるためには、どこの組織に属しているケアマネジャーなのかを確認することが少なくとも必要になります。みなさまも、利益優先型施設の「あの手この手」に引っかからないようにお気を付けください。