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四肢マヒでも介助が楽になる方法とは?

四肢マヒとは…
四肢マヒとは、両上肢・下肢の知覚や脳の障害、脊髄や運動のマヒの障害、両手・両足の抹消神経障害、筋疾患などのことをさします。いわゆる全身が思うように動かせない状態です。この場合全介助になってしまいがちですが、片マヒの時と同様に肩・頭を上げることはできるはずです。全て介助すると介助する方の負担が大きいですし、要介護者も気力が失われて行きます。本人ができることはやってもらい、四肢マヒの方への介助方法を施せば負担も軽くなりますので是非実践してみてください。

寝返り介助をする時~四肢マヒのある方編~
マヒのない方編、片マヒのある方編、下半身マヒのある方編をご紹介しましたが、今回は四肢マヒのある方編をご紹介します。
四肢マヒの方は、3つの動作のうち「1.膝を立てる」と「2.両手を上げる」ができません。しかし、両手両足にマヒがあっても「3.肩・頭を上げる」の動作はできます。是非本人に協力を仰ぎましょう。

1.寝返りをする側の足首の上に、反対側の足を乗せます。(足首の上で足がクロスされている状態)
2.1で乗せた側の足と同じ側の手をお腹の上に乗せます。
3.肩・首を上げてもらいます。
4.要介護者の肩と腰に手を置き、ゆっくりと手前に引きます。この時介助者は要介護者の腰と肩のちょうど中間あたりに位置すると両手に力が均等に入り介助しやすくなります。

介護は協力が大切
今回は、寝返りをテーマにしてきましたが、介助をする時は基本的に要介護者の協力が必要です。寝返り一つとっても、要介護者が全く何もしない状態から寝返りの介助をする全介助法では、介助者にたくさんの負担が掛かってしまい腰痛の原因になってしまいます。
しかし、肩や頭を上げてもらうだけでも少し楽になります。また、そこに人間の動く原理に沿った工夫をするだけで介助者の負担は格段に減ります。介護はする方もされる方も協力しお互いの負担を減らせるような努力が必要です。



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