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排便の仕組みを知って、自然な排便を心がけよう

意識的な生活を送ることで、自然に排便できる!?
排便は、人間にとってごく自然な行為であり、しなくてはならない非常に重要な行為でもあります。もちろんこれは、介護が必要な高齢者にとっても同じこと。自然な排便は健康なからだを作ると言っても過言ではありませんが、高齢者ではしばしば、様々な条件によって自然な排便が難しい場合があります。では、そもそも自然な排便とは、どのような条件下で行われるものなのでしょうか?

自然に排便するには、「直腸が収縮すること」「十分な腹圧があること」「重力があること」が条件となります。この3つの条件のうち腹圧と重力に関しては、便座に座り、下腹部にグッと力を入れることでクリアできますが、寝たままではNGです。横になった状態では重力は一切かからず、また腹圧も、座った状態の半分ほどしか働きません。そのため、自然に排便するためには、やはりトイレやポータブルトイレを利用することがベストです。

一方で、直腸の収縮は意識してできることではありません。というのも、直腸は意識して刺激することができない自律神経によって、その動きが司られているためです。

内側から直腸が押されると自律神経が刺激され、その刺激は脊髄を伝って脳へと信号が送られます。すると脳は便意を感じ、また脊髄を通して直腸へと排便の指示を伝えます。「排便反射」と呼ばれるこの反応を、意識的に起こさせるような仕組みを説明しましょう。

排便のタイミングを逃さないことで、便秘を回避する
排便までの仕組みは、食べ物や飲み物の摂取と密接な関係があります。人間が物を口にして胃へと送り込みますと、胃と大腸が反射し、大腸ではぜん動運動が始まります。すると、ふん便は直腸へと送り込まれ、便意がもよおされ、排出されるのです。

自然な排泄をするには、この“便意をもよおした瞬間”がベストです。このタイミングを逃すと便意がおさえられてしまい、腸内にふん便が溜まっているにも関わらず排便ができない、いわゆる便秘という状態になり、下剤や浣腸といった処置が必要になるようなケースにもつながってしまいます。排便は特にタイミングが重要。そのため、要介護者が便意を伝えてきたら、例えば他の要介護者を介助している場合でも、いったんとめてトイレやポータブルトイレに誘導することが大切です。

ちなみに、便秘というのは大きく3つにわけられます。それが「習慣性便秘」「弛緩性便秘」「けいれん性便秘」です。中でも最も多いのが「習慣性便秘」で、これは腸の反射機能が衰えることによって起こるもの。そのため、改善するためには「便意をおさえない(ガマンしない)」「便意がなくても便器に座る」「水分を多めに摂る」「軽く運動する」といった方法がありますので、是非試してみてください。

朝食後に便器に座ることを習慣づけよう
「便意をもよおしたとき、すぐにトイレへ誘導するのが大切」とご説明しましたが、便意をもよおしやすい時間帯というものがあります。それが朝、しかも朝食の後です。

排便は、自律神経の中でも特に、副交感神経がその反射を司っています。副交感神経とは別名“リラックス神経”とも呼ばれているもので、心身がリラックスしている状態のときに働くもの。活動的な日中から夜にかけては交感神経が強く働いていますので、それ以外の時間帯、つまり朝がベストというわけです。
ですから朝食後には、たとえ便意がなかったとしてもトイレやポータブルトイレへと誘導して、まずは便座に座るということを習慣化することが大切です。すぐに排便できるようになるとは限りませんが、根気よく続けていくことで、少なくとも2~3日に1回くらいのペースで自然な排便ができるようになるでしょう。



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