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対人援助職の会議は運営がとても難しいものになりがちです

会議は、組織の【情報共有】、【意思決定】、【意思統一】、【意思伝達】のいずれかのための、≪報告≫、≪連絡≫、≪相談≫、≪協議≫のいずれかを行う場であると考える事が出来ます。

組織内の全構成員が集まって、組織の維持、運営のために会議を行う事は、組織としてはとても重要な事であり、欠かす事のできないものだと考えられています。

介護職などの対人援助職が所属する組織でも、会議は組織の維持、運営のためには、必要なものであります。組織として行われる会議が、本当に組織の構成員のために適切に行われて、質の高い組織運営に取り組めるようなものになっているかは、多くの組織の会議が、「会議のための会議」になっていると思われてなりません。

対人援助職の職場での全体会議では、担当している利用者から緊急の対応を求める連絡が担当者宛に、会議中でも入る事があります。会議中だからと対応が出来ないと断る事は、対人援助職という職務の性格上から困難な場合が多く、会議の場所では、込み入った話になりますので会議を離席することになります。

緊急の対応を求める連絡やクレームの連絡など、速やかな対応が求められる連絡が連鎖することは、しばしばあることで、櫛の歯が欠けたように職員が抜けて行き、職制までが離席することになり、そして、誰も居なくなったということもあり得ます。

ある県の児童相談所の初回面接担当部署は、処遇検討と引き継ぎのためのケースカンファレンスを週1回、1日かけて行い、その日はインテーク面接を行わないというところがありました。よくまぁ思い切った事をするものだと感心しました。

誰も居なくなることを選ぶか、業務を完全停止するか、対人援助職場では、どちらかの選択をしなくては、組織の運営や【情報共有】、【意思統一】、【意思決定】などの行為は困難だろうと思われました。

しかし、ICT(Infomation Communikation Techonology≒IT)が発達した現在では、会議を行わなくとも、会議が目的とする組織の【情報共有】、【意思決定】、【意思統一】、【意思伝達】のいずれかのための、≪報告≫、≪連絡≫、≪相談≫、≪協議≫のいずれも行うことは、十分に可能になっていると考えられます。

会議の重要性について、数多くの理由はありますが、会議についてICTを活用することが出来るかについて、仕分けを行う事で、会議のリストラが行われることが、対人援助職場では特に必要だと思われます。

対人援助職場では、全員が顔を合わせる機会は無いといっても過言で無い職場もあると思われます。会議という形では無く、ミーティングでもサロンでも良いので、職員同士の対面でのコミュニケーションが図られる場を提供する必要は、対人援助職の職場だからこそ重要だと考えられます。



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