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介護保険では一つの制度になったはずの医療と介護との関係調整が課題です

介護保険制度がはじまる前は、老人福祉制度と老人医療(老人保健)制度の二つの制度が高齢者を対象にしてきました。構造改革の名の下で、老人福祉制度と老人医療制度のそれぞれの問題点を解消し、「高齢者を社会で支える」ために介護保険制度が出来ました。

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<図1>高齢者保健福祉政策の変遷(介護保険実施まで)(出典:公的介護保険制度の現状と今後の役割/厚生労働省)

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<図2>介護保険が出来た理由(出典:公的介護保険制度の現状と今後の役割/厚生労働省)

介護保険制度がはじまってから14年が経過して、老人福祉制度と老人医療(老人保健)制度が介護保険制度となって、高齢者介護に関する問題点とされていたものが解決されたのか、当初の老人福祉制度の問題点については形の上では解消されたように見えますが、老人医療制度の問題点については、依然として残されているように見受けられる状況にあると考えられます。

介護保険制度は、高齢者という加齢に伴う生理的老化や病的老化などにより、日常生活の維持が困難になった人々が、住み慣れた地域に能力に応じた自立した生活を送るためのサービス・支援を行う事を目指すものであります。高齢者にとって在宅生活を続けて行くには、加齢に伴う生理的・病的老化は誰にでも起きうることであり、実際にも多く見られることであります。在宅生活を続けるためには、介護ケアと医療ケアとは必須のものであることは自明なことであり、介護と医療との連携は当然のことであると考えられます。

介護保険制度が始まったときから、介護と医療との連携は求められており、チームケアによる協働が望まれていました。医療の進歩や医療機器の発達などにより、在宅医療の推進が図られることになり、チームケアによる介護の実践について、一層必要性は感じられるようになりました。医療と介護との協働への壁は厚く、チームケアの実践が行われるには、未だに難しい状況が続いています。

医療・介護サービスの提供体制改革ということが、地域包括システムの整備と平行して考えられているようであります。入院医療施設の位置づけ、役割分担。入院からの早期の在宅復帰。介護保険制度を必要とする高齢者などは、在宅生活の継続には介護ケアだけでも駄目、医療ケアだけでも駄目ということが明らかであることが認識されて、在宅での医療と在宅介護サービスの連携強化が考えられることになったと考えられます。

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<図3>医療・介護サービスの提供体制改革(出典:在宅医療・介護の推進について/厚生労働省)



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