介護における重要なテーマは「お金」
突然ですが、みなさまが思われる、介護に必要なものとは何でしょうか?介護は人間どうしの関係ですから、愛情やまごころを介護に必須のものとして取り上げることができるでしょう。ただ、これらの精神的なものに加えて、現実的な問題として、介護には「お金」が必要なものになってきますよね。自宅で介護をする場合でも、また、施設での介護をお願いする場合でも、お金の問題が重要なテーマとしてもちあがってくるのです。
万能ではない介護保険
介護にかかるお金を考える場合、まずは介護保険のことを理解しておきましょう。みなさまのなかに、「高齢者介護に関するすべてのものに介護保険を利用できる」と思っている人はいませんか?残念ながら、これは介護保険についてのよくある勘違いです。介護保険法という法律によって、保険を適用できるものやサービスの範囲が決められています。ですから、利用したいと思う介護サービスが見つかったとしても、そのサービスが介護保険の適用外であるケースはよくある話なのです。
介護保険以外にかかる費用の問題
介護保険の適用外のサービスなどを利用する場合、かかる費用は全額自己負担になってしまいます。それでは、いったいどれくらいの負担がかかるのでしょうか。生命保険会社の団体が調査した結果によりますと、介護保険適用外のものやサービスにかかる費用の平均額は675万円であるそうです。調査では100万円未満の回答が最多ではあったものの、4人に1人は1000万円以上の回答をしています。もちろん、介護を必要とする度合いが小さい場合には、かかる費用も小さくなります。ただ、どのような度合いであるにせよ、介護保険でまかなうことができない費用がかかってくることをしっかりと理解しておいてくださいね。