最近、介護ロボットが話題です。なぜ、介護ロボットが注目されるようになったのか、その理由を5つご紹介します。
(1)市場規模が大きいこと
2015年は167億、2035年には4000億になることが予想されています。
(2)日本が得意とするモノ作りの分野であること
元々、日本はモノ作りの分野に強みがあることが多く、介護ロボットに関しても注目が集まっています。
(3)介護保険の適用になると予想されていること
2012年7月末に政府が閣議決定した「日本再生戦略」では介護ロボットの普及が重点施策の一つとして打ち出されています。さらに「必要に応じて保険適用を検討する」ことが明示されました。もし、適用されることになれば、1割負担で導入が出来るため、10万円の製品が1万円で手に入ることになり、インパクトはかなり大きいことが予想出来ます。
(4)助成金なども出やすい分野であること
厚生労働省と経済産業省は11月22日、お年寄りや介護する家族、施設の職員の負担を軽減する「介護支援ロボット」の開発にかかった費用の一部を公費で助成することを決め、具体的な種類を公表しました。2013年度予算の概算要求で開発費などに計約33億4千万円を計上しており、一部を助成に充てる考えとのことです。この傾向は今後も続くものと思われます。
(5)介護分野は平均的に有効求人倍率が高く、ロボットなどの代替性市場が求められていること
介護の人手不足は深刻であり、人が足りないと言われています。一方、外国人の介護受け入れも日本がかなり厳しい基準を提示しているため、うまくいっていません。そんな中、介護ロボットはこの問題を解決出来るのではないか、と注目が集まっています。
介護保険がはじまった当初、介護施設は「質より量」で増加しました。その結果、まずは介護サービスが全国に普及しました。しかし、その後質が求められる時代に代わり、老人ホームマップのような口コミで評価されるサイトが生まれました。介護ロボットに関してもまずは数が急増し、その後、質が求められるようになるのだと思います。介護ロボット市場がより洗練されていくことを強く望みます。