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-前頭側頭型認知症-アルツハイマー型認知症とは対比的に脳の前方部が徐々に萎縮する前頭側頭型認知症

前頭側頭型認知症(frontotemporal dementia:FTD)は、前頭側頭葉変性症(frontotemporal lobar dengeration:FTLD)のひとつで、大脳の後方部の萎縮が徐々に進行して行くアルツハイマー型認知症とは対比的に、大脳の前頭葉・側頭葉の神経細胞の変性によって、大脳の前方部の萎縮が徐々に進行して行く脳の変性疾患群であります。

≪前頭側頭葉変性症(FTLD)の分類≫

1.前頭側頭型認知症

2.進行性非流暢性失語

3.語義(意味性)認知症

FTDは、脳の萎縮のパターンによって、①無欲型、②脱抑制型、③常同型の3分類にされています。

≪前頭側頭型認知症(FTD)の分類≫

①無欲型:無気力、自発性や意欲の低下が初発症状として現れる

②脱抑制型:落ち着きの無さ、無目的な過活動、冷淡で不関、高度の社会性の喪失が初期から前面に出て、認知障害よりも行動異常が目立つ

③常同型:紋切り型の言動や行動、強迫的で儀式的傾向を示す

≪前頭側頭型認知症(FTD)を疑う症状≫

●同じことを繰り返す:同じ行動や同じ言葉を繰り返す

●時刻表的な生活:毎日同じ時間に同様の行動をとり、抑止すると怒る

●食べ物へのこだわり:同じ食べ物、特に甘いものばかり際限なく食べる

●立ち去り行動:周囲の状況にかかわっらず、突然立ち去ってしまう

●状況に合わない行動:無遠慮で身勝手にも思える行動をとる

●無関心:周囲の出来事や自己(衛生、整容など)に無関心である

●逸脱行為:万引きのような反社会的行動、痴漢などの性的な行動などを繰り返す

●意欲減退:ぼんやりと何もしない、引きこもりが続く

●言語障害:言葉の意味がわからない、言葉が出にくい

●記憶障害が軽い:はじめの頃は比較的記憶障害が目立たない

(行動障害や言語障害が目立つ割にはよく解っている)

(出典:前頭側頭型認知症&意味性認知症」こんなときどうする!/大阪市)

FTDの原因疾患の一つにピック病があります。ピック病は、FTDの症状に併せて、ピック球(ピック小体)という封入体が前頭葉・側頭葉部分に神経細胞の変性によって現れる疾病です。50~70歳で発症することが多く、アルツハイマー型認知症よりも発症年齢が通常は若く、男女比はほぼ均等で、家族性、孤発性の両方が見られます。家族性のFTDでは、17番染色体上にあるτ(タウ)遺伝子の変異が発見されています。

702203



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