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-義歯-QOLを上げるには義歯は必要ですが咀嚼能力を維持するためには自分の歯の保持が第一

義歯を装着する目的には、●咀嚼能力の維持・向上、●身体的・精神的健康状態の維持、●嚥下機能の維持、●身体の平衡機能の向上などがあります。

義歯を装着することで、◎食べられるものが増えて、家族や友人などとの会食が可能になる、◎顔貌が整えられることで外出に対しての心理的抵抗が減少して、閉じこもり予防になる、◎発音がしやすくなり、明瞭になることによってコミュニケーションが十分に行えるようになる、◎誤嚥性肺炎の予防になる、◎かみ合わせが出来ることで、歩行周期の安定・短縮が図られて、歩幅・歩行速度が増すことで転倒予防などが図られることになります。

義歯を装着する際の留意点としては、◆一定時間は一日一回義歯をはずす、◆毎日の手入れと定期的な歯科受診をする、◆歯科医師に正しい義歯の装着方法について指導を受ける、◆義歯は流水下でブラシを使い洗浄して就寝時は専用の義歯洗浄剤に浸すことなどが必要と考えられます。

義歯の装着を続けていて、▼義歯が歯肉にあたって傷が出来ている、▼食事が摂りにくい、▼うまくしゃべれない、▼食事や会話中に義歯が外れるなどの状態が見られた場合には、すみやかに歯科受診が必要と考えられます。

義歯となる原因は、歯の喪失となります。高齢者の残存歯(現在歯)数の平均は、65~74歳では19.16本、75歳以上の後期高齢者では13.3本となっています。国が行っている8020運動の目標を達成出来るだろう現在歯が20本以上の人は、後期高齢者では37%となっていて、その一方で総入れ歯となっている人は、およそ40%弱となっています。

喪失リスクが高い歯は、●未処置のむし歯、●クラウン(冠)装着されている歯、●部分義歯の針金がかかる歯(鈎歯)、●歯周疾患が進行している歯となっています。

義歯の使用を使用して、咀嚼に使われる歯の本数が、喪失前の歯と同じであったとしても、咀嚼能力は維持する事は出来ません。義歯とならずに歯を保持して行くことで、咀嚼能力を維持することが、日常生活だけでなく、心身の健康にも重要なことであり、健康寿命(余命)を長く保つことにもなると考えられます。

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