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脂質異常症と動脈硬化性疾患には強い関連性があり様々な疾病の原因となります

動脈硬化は、動脈の血管壁が老化して硬くなる(弾力性がなくなる)だけでなく、血管の内側にも脂肪のかたまりやコレステロールなどがこびりついてしまい、血行が悪くなって血管が詰まりやすくなる状態です。加齢、糖尿病、高血圧、喫煙、LDLコレステロール(悪玉コレステロール)などが動脈硬化の要因となります。

動脈硬化性疾患は、≪心臓≫では、心筋梗塞や狭心症、心肥大をはじめとして、≪脳≫では、脳卒中(脳梗塞、脳血栓)や脳出血など、≪末梢動脈≫では、手足のしびれや冷えなどの末梢動脈疾患、≪大動脈≫では、大動脈瘤、大動脈解離など、≪腎動脈≫では、腎硬化、萎縮腎、尿毒症などといった様々な疾患があります。

動脈硬化性疾患を引き起こすのが脂質異常症であり、脂質の異常と診断されるのは、①LDLコレステロール(悪玉コレステロール)が多すぎる場合、②HDLコレステロール(善玉コレステロール)が少なすぎる場合、③トリグリセライド(中性脂肪)が多すぎるという3つの場合であります。

≪脂質異常症の診断基準≫

高LDLコレステロール血症:LDLコレステロール≧140(mg/dL)

境界域高LDLコレステロール血症:120≦LDL≦139(mg/dL)

低HDLコレステロール血症:HDLコレステロール<40(mg/dL)

高トリグリセライド血症:トリグリセライド(中性脂肪)≧150(mg/dL)

動脈硬化の危険因子は、●脂質代謝異常(脂質異常症)、●糖尿病や境界型糖尿病(耐糖能異常)、●高血圧、
●喫煙・受動喫煙、●メタボリックシンドローム、●狭心症、心筋梗塞、脳卒中の家族歴があり、危険因子が多いほどに動脈硬化性疾患の発症の危険性があるということになります。

動脈硬化の予防・改善には、生活習慣の改善が必須であり、▼禁煙・受動喫煙の回避、▼食生活・食習慣の見直し、▼適度な運動を行う、▼肥満の解消と標準体重を目指すことが求められています。後期高齢者(75歳以上)の場合には、生活環境、社会的環境、運動能力、生体内反応などの個体差が大きいことから、栄養状態の悪化や運動を行う事での障害、薬の副作用などが出現しやすくなっており、個別の対応、配慮が必要と考えられています。

内臓脂肪の過多は、糖尿病や高血圧の原因物質を作り出したり、トリグリセライド(中性脂肪)を増やしたり、HDLコレステロールを減少させたりします。メタボリックシンドロームの予防と改善は、糖尿病、高血圧、脂質異常症の予防や改善につながることになります。

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