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老性自覚はひとによって大きな差がみられるものです

老性自覚は、老年期に特徴的な老化を感じることによって、「老い」を自覚(老化を認知)することです。

老性自覚は、レビンソンのライフサイクルでは、「人生半ばの過渡期」から「中年に入る時期」とされる40歳代で老人ととらえる人がいます。その一方で、老年期の中で【超高齢者】にあたる85歳を超えても老人ではないととらえる人がいます。老性自覚の個体差の大きさは、主観的な評価であるとはいえ、とても幅の大きなものとなっています。

※一般的に老年期は、【前期高齢者:65~74歳】、【後期高齢者:75~84歳】、【超高齢者:85歳以上】の3期に区分されています。

「老いの自覚尺度作成の試み」の調査研究(水上喜美子・仁愛大学、他)では、【老いの自覚】と、「精神的健康度」の関連性が最も高く、「活動能力」、「外見年齢」、「老年感」との間にも関連性があるとされました。

調査の結果から、≪老いを自覚≫しているほど、精神的健康度や活動能力が低く、外見年齢も高いと自覚し、老年感も強いということが言えます。

≪老いの自覚≫には、「精神的健康度」の影響が最も大きく、次いで「活動能力」、「外見年齢」、「老年感」の順に影響を及ぼしていると考えられます。

「老い(老性)を自覚する契機」についての調査(荒井保男:老年心理学・放送大学教育振興会)では、老性自覚の契機は、70%以上の人が≪視覚の衰え≫、≪易疲労感≫、≪疲労回復困難≫を上げており、約30%の人が≪歯牙の脱落≫、≪性欲の減退≫を上げていて、身体的兆候からの老性自覚の契機が高いことがわかっています。

多くのひとの老性自覚の契機として、≪視覚の衰え≫となっていることは、ヒトが視覚によって、外界からの情報の大部分を得ていることによるものと考えられます。また、≪易疲労感≫、≪疲労回復困難≫が契機となっているのは、恒常性の機能低下が原因であると考えられます。

老化を防ぐ事は難しくとも、老化を遅らせるためには、健康の維持が第一であり、規則正しい生活習慣を送る事が、何よりも大切であることが、老性自覚の結果からもわかると思います。



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