「親のお金は兄弟げんかの種」遺産相続で家族が揉めてしまう事例を紹介

親の遺産相続は揉めごとの原因
　お金がなくて困ることは当然ですが、お金があって困ることもあります。親の遺産相続を考えるとき、親の残した財産が多ければ多いほど、揉めごとの原因になることがあります。親との別れは気持ちよく行いたいものですが、「お金」という現実的な問題が関係するとなりますと、相続に関係する人々のあいだで、様々な醜いドラマが生まれるかもしれません。今回は遺産相続で揉める可能性が高い事例を皆様にご紹介します。遺産相続をスムーズに行うための参考にしていただけると光栄です。

遺産相続時、兄弟姉妹で揉める事例
　複数の兄弟姉妹がいる場合、その中の誰か一人だけが親の介護をするケースがありますよね。親と同居している兄弟姉妹が専属的に介護をすることもよくあると思います。こうしたケースでは、親が亡くなったあと、介護を担当してきた兄弟姉妹が主導的に遺産相続の手続きを進めていく可能性が高いです。介護を担当してきた兄弟姉妹は、親の財産状況などをよく知っているはずですから当然だといえます。しかし、このような方法では、往々にして、手続きを進める人にとって有利な遺産分配になってしまいます。これが揉める原因です！一人だけに有利な遺産分配では、他の兄弟姉妹にとっては不満のもとになりますよね。

兄弟姉妹で平等に介護をして問題を解決
　こうした問題を避けるためには、すべての兄弟姉妹が可能なかぎり、親の介護に参加しましょう。一人だけに介護を任せていた場合、親の介護を担当しなかったという負い目がありますので、不利な遺産分配であっても、なかなか文句を言い出しにくくなりますよね。理想論かもしれませんが、平等な遺産相続を受けるためには、親の介護だって平等に担当する必要があるでしょう。「お金」で揉めることなく、気持ちよく「親との別れ」をしたいものですね。