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「まさか、おもらしを叱ってはいませんか?」高齢者の失禁への正しい心構えを紹介します!

高齢者に多い失禁の問題
年齢を重ねるとともに、人間の身体はどんどん老化していきます。排尿や排便は基本的な身体機能ですが、高齢になりますと、こういった基本的な機能にも衰えが目立つようになります。特に、失禁の問題は早い時期からあらわれてくる方が多いようです。当たり前のようにできていた排尿がうまくできなくなった場合ご自身もまた、ご家族も大きなショックを受けることがあります。今回のコラムでは、失禁の問題に対する心構えをご紹介いたします。

失禁に対して怒っても無意味
 介護をされる方の中には、度重なる失禁に腹を立ててしまい、失禁をしてしまった方を叱ったり、怒ったり、怒鳴ったりする方がいらっしゃいます。確かに、失禁の頻度が多い場合には、下着や寝具の取り替えや洗濯などの手間がかかってしまいますので、介護をする方には大変な負担になります。しかし、失禁をしてしまい、一番悲しい思いをしているのは、その方自身ですよね。イライラをあらわしてしまいますと、お互いに嫌な気持ちになってしまいます。失禁の問題は、叱っても、怒っても、怒鳴っても、解決する問題ではないことを理解してくださいね。

オムツの前にできる失禁対策
 適切な対策をしますと、失禁の問題が解決する場合があることも理解していただきたいと思います。例えば、「トイレに行く時間を決める」、「トイレに近い部屋で過ごす」といった本当に簡単な工夫をするだけで、軽度の失禁は解決することがあるのです。また、排尿をコントロールする筋肉を鍛える運動をすることで、排尿機能が改善する場合もあります。オムツを使う前に試すことができる失禁対策はたくさんあります。家庭や施設でできる対策をやってみた上でオムツを使ってくださいね。そうすることで、納得してオムツを使うことができます。



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