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「寛解」のときにも「抗うつ薬」を継続して「断薬・退薬反応」を回避しよう!

「寛解(かんかい)」について
うつ病について理解を深める際に重要となるキーワードに「寛解」という言葉があります。寛解とは、うつ病の症状がほとんど無くなったものの、完全に治癒したわけではない状態であって、うつ病が再発しないように、様子を見ていく状態のことをいいます。うつ病とつきあっていくためには、重要な言葉ですので、是非とも覚えておいてほしいと思います。

寛解状態時に起こる「断薬・退薬反応」
さて、うつ病の患者さんの中には、寛解状態になったら、すぐに「抗うつ薬」の使用をやめてしまう方がいらっしゃいます。抗うつ薬は、うつ病の原因を根本的に治してくれる薬ではありません。寛解状態は、完全にうつ病が完治したわけでありませんので、抗うつ薬の使用をやめたとたんに、うつ病の症状が再発すること場合が多いのです。このような抗うつ薬の使用をやめたときに起こる症状を「断薬反応」や「退薬反応」などといいます。

「断薬・退薬反応」を避ける方法
寛解状態における「断薬反応」や「退薬反応」を避けるためには、抗うつ薬の使用を継続することが必要となります。患者さんの状態や、担当の医師の判断などによって、期間は変わりますが、寛解状態になってから、1年程度は抗うつ薬の使用を継続するべきだという考え方があります。患者さんにとっては、薬を毎日飲むということは面倒なことです。また、寛解状態になりますと、病気が完治したと思いがちです。しかし、寛解状態はあくまでも症状が治まっているだけであって、病気が完治したわけではありません。この時期に、自分の判断で勝手に薬を飲むことをやめることなく、しっかりと薬を使用することが、うつ病の完治へとつながる道なのです。



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