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寝たきりになる直接的な要因の一つは体を動かさなくなることによって生まれる「廃用症候群」

メンタルサポートが介護者の大切な役割
 介護者にとっても要介護者にとっても、できれば避けたいのが寝たきりです。その原因はいろいろありますが、最も大きな原因の一つが片マヒだと言われています。しかし実は、意識がなかったり、極度に重大な障がいがあったりといった特別な場合を除いては、寝たきりになることはありません。その多くは、片手で起き上がれる人だったり、片足で立つことができる人だったり。なぜ、そうした人が寝たきりになるのでしょう。その理由は、精神面にあります。

寝たきりになるまでにはいくつかの段階を経ていきますが、まずは老化や障がいを受け入れられないという精神的なダメージからはじまるのが一般的です。

健康だった頃の自分と比べ、身体機能の低下や病気によるマヒといった現実を直視できず、そのうちに日常生活を送る前向きな気持ちが低下し、室内に閉じこもるようになり、そのうちにベッドから起きることすらしなくなるのです。動かないようになりますと、同時に筋力が低下し、関節の可動域も狭まり、ついには体全体の機能が低下していきます。これを「廃用症候群」と呼び、老化や障がいではなく、生活意欲の低下が寝たきりの要因になります。

逆に言えばこれは、生活意欲さえ取り戻せば寝たきりにならなくて済む、ということ。そのために介護者は、身体的な介助をするだけでなく、要介護者が「体が不自由でも、その中で生きていこう」と前向きになるようメンタル面でのサポートをすることも求められます。

「廃用症候群」を防ぐための人間関係とは?
 それでは、要介護者が前向きに生きようと思えるようなメンタルのサポートとは、具体的にどのようにすれば良いのでしょう。その答えは、「閉じこもり症候群」というキーワードの中にあります。


人は、「他人に認めてもらいたい」「人と関わりをもちたい」といった社会性をもち、それが前向きに生きる意欲へとつながるもの。しかし先述したように、老化や障がいを受け入れられない人には、「他人に自分の悩みはわからない」「健常者には会いたくない」「でも、誰かとは話をしたい」という気持ちがあります。そこから「自分は今、世界で一番不幸だ」という思い込みへとつながり、やがて体を動かさなくなり、ひいては寝たきりになってしまいます。この負の連鎖が「閉じこもり症候群」と呼ばれ、寝たきりの要因だと言われています。

「閉じこもり症候群」が「廃用症候群」を引き起こし、寝たきりになってしまうと考えれば、まずは「閉じこもり症候群」にならないようにケアすることが大切です。そのためには話したくなるような仲間を作ること、出かけたくなるような場所を作ること。こうした関係作が、老化や障がいを乗り越えていくための活力へとつながります。

「家族とつながりをもっていれば大丈夫」「ヘルパーさんが来てくれるから大丈夫」というのは間違いです。なぜなら、その関係性はあくまで「介護する人とされる人」の域を出ないため、双方に精神的圧迫感を与えることになります。決して良い循環とは言えず、結局は「閉じこもり症候群」の一因となることもあります。

それを避けるためには、世界を広げてくれるような、「あくまで他人」との関わりが必要になってきます。井戸端会議仲間でも、囲碁や将棋の仲間でも良いでしょう。他人であれば適度な距離感での付き合いが可能ですし、そうした関係をもつ中で、介護する家族やヘルパーとの関係も良い意味で希薄になり、それぞれの関係性が良好になっていくはずです。

もしかしたら本人が「イヤだ」と言うかもしれませんが、それも最初のうちだけ。近所の人や親戚などに積極的に関わりをもつようお願いしてみると良いでしょう。

 



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