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コミュニケーション技法はコミュニケーションを円滑に行うための手立てです

コミュニケーションは、送り手・被援助者から表出された言語・非言語コミュニケーションによる情報をもとにして、受け手・援助者が送り手の持つ情報と同じものを知るための取り組みであります。コミュニケーションが効果的に行われるための技能や態度などを、コミュニケーション技法と言います。

実際のコミュニケーション場面で、コミュニケーションの送り手のことばで表された情報と表情や態度、姿勢、身振り、視線などの非言語で表された情報との間に矛盾がある場合や言葉に表出されにくいメッセージを、非言語コミュニケーションから受け止めることが出来る≪観察の技能(感受性)≫が必要となります。

コミュニケーションの送り手と受け手との間の距離や座る位置関係に配慮しながら、≪傾聴の態度≫と≪共感・受容の姿勢≫を示すことも必要です。相手の態度も観察しながら、自分の姿勢や態度などにも注意を払う必要があります。

コミュニケーションの送り手から表出された情報に対して、≪相づち≫を打ったり、送り手の言葉を≪繰り返し≫たり、送り手が発した言葉をわかりやすい言葉に≪言い換え≫たり、≪要約≫して確認したりする事は、送り手の話を聴いて受け止める、傾聴していることを示すことで、送り手とのラポールを図ることになります。

受け手が受け止めた送り手が表出した≪感情の反映・反射≫を受け手が行うことによって、送り手が気づかない内面の感情を送り手が認知することで、送り手とのラポールを深めることが容易になります。

受け手・援助者は、質問を行う際には、答えが限定されていたり、「はい」、「いいえ」のいずれかで応えられるようにな≪閉ざされた質問≫と、送り手・被援助者が自由に答えられる≪開かれた質問≫を、送り手・被援助者に対して、TPOに合わせて選択的に行うことが、コミュニケーションが円滑に行われるために必要となります。

コミュニケーションは、送り手・被援助者と受け手・援助者との間で、スムーズに行われることが望ましいものではありますが、時にはコミュニケーションが滞ったように思われる沈黙が生じることもあります。送り手・被援助者の沈黙には、①応えたくない、②深い内容のために応えを考えている、③理解が出来ず応えられないというような場合があることから、受け手・援助者は≪沈黙への対応≫について、送り手・被援助者の状態を適切に判断して、①の場合は、話題を変えて、必要があるならば再度試みる。②の場合は、次のことばをゆったりとした態度で待つ。③の場合は、理解出来るように話しの内容を言い換えたり、閉じた質問を行うなどを行うことが必要となります。

受け手・援助者は、コミュニケーション技法をTPOに合わせて行うことで、送り手・被援助者の持つ情報を知るために、より良いコミュニケーションが図られることを目指さなくてはなりません。



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