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介護職の基本姿勢は利用者との距離感覚を知る事です

介護職が仕事をして行く上で、介護の専門職として必要な基本姿勢というものは、支援を必要としている高齢者などが、住み慣れた地域で能力に応じた自立・自律した日常生活を継続することを目指すという介護保険制度の目的を果たすために、どのような態度、姿勢で利用者などに関わって行くかという事になります。

介護職員が介護サービス・支援でかかわることになる支援を必要とする人々の多くは、それぞれの生活環境や生活習慣に基づいて、日常生活を過ごしながら地域での生活に慣れ親しんで来たものと考えられます。加齢による生理的老化や病的老化によって、日常生活に支障を感じるようになるなどして、介護保険制度による介護サービス・支援を利用することとなったひとは、特別な事情を持った個人では無い普通の生活を過ごして来たひとである事をまず知っておかなくてはなりません。

介護サービス・支援の提供を受けながら、それまで過ごして来た生活環境や生活習慣を続けて行く事が、利用者にとって最も重要なニーズとなりますが、高齢者など支援を必要とする方の状態によっては、介護サービス・支援を行ったとしても困難となる場合が少なからず生じます。その落差について、介護の専門職である介護職員は、利用者の「やりたいこと」、「やりたいこと」、「やっていること」を知り、欲求到達段階やQOLの状態をも知りながら、利用者のモチベーションに添う姿勢を取りながら、必要十分なサービス・支援を行う事が必要です。

利用者のモチベーションに添うと言っても、介護職員は24時間付き添っている事は出来ません。そしてまた密着した添い方ももちろんできませんし、それは必ずしも好ましいことではありません。相手との距離感について、ひとと関わる専門職であるから一定の距離を保って接すべきという考え方がありますが、ひとと全人的に関わる仕事をする専門職は、常に一定の距離を保ちながら接するというのは、利用者との関係を良好にしながら深めて行き、ニーズの解消を目指すには不適切な姿勢だと考えられます。

相手との距離感については、サービス・支援の場面場面でどのくらいの距離感だったか、その距離感は適切なものだったのかを、介護職員は常に意識しながら仕事を行ってゆかなければなりません。介護サービス・支援の場面によっては、近くで寄り添う姿勢を示したり、離れたところで寄り添う姿勢を示す必要があります。利用者が求める距離感や好ましい、好ましくない距離感が場面場面にありますので、介護専門職として場面場面での距離感を意識的することによって、時には意識的に作り出すことによって、利用者を多面的に知る事が可能となり、利用者との間で良い距離感を持ったかかわり、質の高いサービス・支援の実践につながることになります。

301203



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