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給付管理のためにケアマネジメントは大きな課題をかかえています

ケアマネジメントの目的は、様々な支援の必要性を持つ人々が、その人本人が自ら持つ機能を最大限に発揮して健康に過ごす事を実現、継続するために行われるものです。しかし、介護保険制度に基づいて行われるケアマネジメントは、介護保険サービス利用を希望する人に対するものとなっています。

介護保険サービスの利用を希望する人々は、様々な支援の必要性があるからこそサービス利用を希望する事になります。そして、ケアマネジメントを受ける事によって、その過程のなかでアセスメントが行われ、ケアマネジメントを受ける人に対して必要なサービスや支援が検討され、ケアプランによってサービスや支援が決定されます。

本来であれば、アセスメントとケアプラン作成、そして、ケアプランの実行について、ケアマネジメントの目的のために、特別な制限があってはならないものです。しかし、介護保険でケアマネジメントを受ける人々は、介護保険制度のサービスを利用する場合に、一割負担でサービス提供を受ける代わりに、要介護度、要支援度によって、介護保険区分支給限度額(以降、支給限度額)が定められてしまいました。

介護保険制度の利用に支給限度額が定められる事によって、介護保険制度のサービス利用を希望する人々のケアマネジメントは、アセスメントを行ってケアプランを作成しようとしても、サービス利用に支給限度額があるという大きな壁(課題)を眺める事になりました。

ケアマネジメントは、フォーマルサービス、インフォーマルサービスのサービス提供や支援を活用しますが、介護保険サービスに支給限度額という壁がある事で、介護保険外のフォーマルサービスやインフォーマルサービスを活用しても、ケアマネジメントの目的を達成することが困難となってしまう可能性があります。

ケアマネジメントを行うケアマネージャーは、支給限度額を前提にしてケアプランを作成しなくてなりません。これではケアマネジメントが必要とされる人々に対して良いケアプランを作成する事は難しくなります。しかし、ケアマネージャーの業務は、ケアマネジメントだけではなく介護保険サービス利用の給付管理を行う事とされています。

ケアマネージャーは、ケアマネジメントの達成という大きな目的を業務としながら、介護保険サービス利用の給付管理も業務とするという、理想と現実との間を行き来しながら仕事をせざるを得ません。そして、介護保険ケアマネジメントには給付管理業務が付帯しており、ケアマネージャーの仕事は、実際には介護保険サービス利用の給付管理のために、ケアマネジメントを行うという事になってしまっています。



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