経験の少ないことなだけに、緊張感も大きいかと思いますが、こうした経験は今後、役にたつはず。プロとして成長するチャンスです。

他の介助と同様、お声がけをしつつ、車イスを移動させるのが基本です。動き出す前に「それじゃ、前に進みますね」「段差があるので少し揺れますよ」などと、変化がある場合はその都度、声をかけます。

また、動き初めやコーナーを曲がるとき、段差など、大きな動きがある時は意識してゆっくりめに押しましょう。段差を下る場合は、そのまま前に進むとご本人が前のめりになり車イスから転落してしまう危険があります。一度後ろ向きになって自分が先に段差を下り、車イスも後ろ向きのまま段差を下りるようにします。

実習時に経験されているかと思いますが、他人に押してもらう車イスに乗るのは、思いのほか恐怖感が強いモノです。その恐怖心が少しでも軽くなるような介助を心がけてください。