これは想像でしかありませんが、施設側の都合という側面が大きいと思われます。施設側にとってみれば、入居利用者が少しでも多く施設を利用してくれればそれだけ保険請求ができます。グループホームはほとんどが単独での運営形態をとっておりますから、たとえば急に退去された入居者などが出た場合、それが直接運営費の削減となって施設にはね返ってくるのです。たとえ退去されていなくても、長期間自宅に外泊されている方などがいても同様です。ホームを維持していくためには、利用者が減ったらすぐにその分を補う必要があるのです。
グループホームの運営状況は、どこもさほどらくだというわけではないのが実情です。軽費と差し引きでとんとん、という所も多いでしょう。そうしたことから、入居を早く決めてほしい、という運営側の希望はあると思います。
ただ、利用者にとってはまたいろいろと事情がありますから、「じっくり決めたい」という場合はもちろんこれに従うことはありません。デイやショートから始めて慣れていくほうを選んでもいいのではないかと思います。その場合、即入居の方が先に入居される可能性もあるので、その点だけ心に留めて、お母様とご家族様のベストな形を選んでください。