在宅生活が困難と判断されたから入居を決められたのだと思いますが、おそらくお母様はそうは思っていらっしゃらなかったのでしょう。だから、ご自宅に帰りたがるだと思います。

認知症の方は、新しい生活に慣れるのにとても時間が掛かりますし、入所に関して納得や理解をしていないのであれば、「帰りたい」との発言もあると思います。

ただ、ご本人もグループホーム自体に不満はないようですし、現状が生活を送るのに適した環境だと思うのであれば、もう少し様子を見て下さい。

また、家族の顔を見ると帰りたがってしまうでしょうから、ホームの方とも相談して面会の回数や間隔を調整してみてはどうでしょうか。

認知症の方は、サービス利用時には「とても楽しい」と喜ばれているのに、ふとしたときに、「私にはこのサービスは必要ない」とおっしゃることも多いのものです。私が勤務しているグループホームにも、そういう方はたくさんいらっしゃいます。ですから、お母様が快適に過ごされているのであれば、現状通りで問題はないと思います。

もちろん住み慣れたわが家へ帰りたいという気持ちは強いのでしょうし、だからこそhappyさんも悩まれているのでしょう。ただ、ご本人は自宅に戻ってどう生活していくか具体的には考えられない、というのも事実です。ご家族が客観的に判断するしかないのです。

お母様は、面会時に「帰りたい」と激しくごねて、ホーム側が対応に困るほどなのでしょうか？
そうでないなら、面会などもこれまで通りで良いと思います。好きな人や家族に会えるのは、お母様の楽しみの一つのはずです。

もしかするとhappyさんの心に「施設に預けてしまった」という罪悪感があり、そのせいであれこれ思い悩んでしまうのかもしれません。けれど、お母様とご自分たちの将来にとって一番いい方法を、と考えた末に出された結論だと思いますので、あまり心を揺らさずに対応されても良いと思います。